【ステープラー】37万円で紙を綴じる

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《多忙中》
原型師
以前に大流行したチョコエッグなどでその職を知った人も多いんじゃないかと思う。
原型師とは陶器やガラス、プラスチック等で作られる製品の一番元となる形を、デザイナーの絵を基にしながら作る職人さんの事で、有名どころで例を挙げると、チョコエッグの中身の原型を作った"松村しのぶ"氏あたりかと思われる。(今は担当が変わってます)。

どの業界にも当てはまるが、原型業界の中にもカリスマと呼ばれる人がしばし現れるわけで、そんなカリスマが手がけたモノ達の多くにはプレミアが付き、驚くべき価格で取引されていたりもする。
まぁ、カリスマの名前が入るとそれこそ"モノ"から"ブランドモノ"にカテゴリ変更される事になるので多少高価になるのは仕方がないと言えなくもないが、こんなモノにこんな価格が!?と目を疑ってしまう事も多い。

そんな"カリスマ作家の高額アイテム"として私がいつも真っ先に名を挙げるのが今回の商品だろうか。
シルバー&ウェアの帝王《クロムハーツ》のカリスマ原型師スタンリーが手がけたステープラーなのだが、値段はなんと驚愕の35万4,286円 (税込372,000円) !!!

素材は豪華なSilver 925。確かに、その存在感はシンプルながらに圧倒的。しかし、さんじゅうななまんえんという日用文具にあるまじき価格には、ウムムと頭を抱えるしかない。

価格を《一生に紙を綴じる回数》で割ってみよう。
多く見積もって500回と仮定すると、パチンと1回押す度に700円オーバーのコストが掛かる計算となる。
リンク先のスタッフコメントには『次回ホッチキスを買うときには是非どうぞ。』と爽やかに書かれてあるが、よほどの思い入れでも無い限り、ちょっと迂闊には手が出せない商品だ。

これを手に入れるのは無理としても、似たような存在感で具合の良いステープラーはないものか。
あとは似たような形のモノとして爪切り。
この二つはもう何年もお気に入りに出会えておらず長々と探し続けている。
スタンリーのステープラーも、価格から0が3つあるいはギリギリ2つ少なければ迷わず入手したのになと、残念でならない。

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《スタンリーゲス Wood Inlaid Large Stapeler / 372,000円》
↑商品は、驚きの完売中。