【バスチェア】スパっとまっすぐお洒落チェア

furo.jpg足付き木製まな板、中袋引っ張り式のオニギリQ、ドアノブの布カバー…。数(十)年前までは確かにあったはずなのに、ふと気づけば目の前から消えてしまったモノが多いなと思う。

我が家ではバスチェアーもその一つで、外人気取りの《立ったままシャワー》生活を続けるうちに不要品となってしまった…。

と、リリカルに書き始めてはみたが、元より風呂椅子に執着はない。

特有のモッタリ感…あの冴えない雰囲気は一体何なのか。風呂場に椅子を置くだけでその場全てをどんよりした空気に染めてしまう。試しに取り去ってみると判りやすいのだが、風呂場は椅子が無いだけで随分と洗練されたムードになる。言うなれば《洗い場》から《バスルーム》へのカタカナ表記昇進。垢抜けへのデビューだ。

この現象は風呂屋や温泉では気にならないので、やはりバランスなのだろう。

家庭サイズの風呂場においてバスチェアは大モノ的存在だ。居間で言うところのソファやカーテン的立場で、雰囲気決定という非常に重要な役割を持つ。

なのに、そんな《嫌でも目立つバスチェア》はモッタリか、やたらファンシーか、家風呂の雰囲気と合わせ辛い業務用のどれかで、丁度良いモノはなかなかない。

そんなバスチェア製品群の中で、久々に良さげなモノを発見する事ができた。決してベストとは言い切れないが、背もたれが小さく持ち上がったその印象は随分とスマートになっている。

まっすぐに切り立った足のデザインも良い。よくある風呂椅子(安物)は強度を出すために側面部分に張り出しや段差をデザインする事が多いが、こちらは材質とデザインでカバーしたのか、すらりとまっすぐ立ち上がっている。更に足裏は白ゴムの予感。カビ対策からか足ゴムにはカラーゴムを用いる白チェアが多い中で、頑固にも真っ白にこだわる姿勢に好感が持てる。

ただレビューによると若干大ぶりなデザインとなっているらしく、風呂場の広さに自信がない人は注意が必要だ。しかしその絶妙な高さと背もたれによる使い勝手はかなり良さそうな雰囲気で、ぜひ一度試してみたいところ。

このバスチェアには揃いのデザインで手桶も用意されている(別売)。片手利用を想定した湯桶の使い勝手はかなり怪しいものだが、椅子と一緒にちょっと並べておけばお洒落風バスの演出に一役買ってくれるだろう。

そろそろ湯船が恋しくなる季節。次のイメージチェンジには、こんなバスセットもいいかもしれない。

--

《RETTOレット バスチェア / 5,040円 / 湯手桶も有り》