【お菓子】甘党なら一度は食べたい伝説の飴

041224sara.gif年末らしく、諸々に忙殺されているcartです。更新が滞りがちですいません。
さてさて…。

ここ数日、唐突に寒くなった。
寒くなると甘いモノが食べたくなるのは甘党の性だが、やはり甘味というものは夏用の菓子を除いて冬に味わうのが良いと思う。
冬場の菓子は真夏の温度で溶け出す事もなく、鮮度も比較的保つ事が出来る。
それがデリケートな作りであればあるほどこの法則は有効なようで、この寒さの中でだけ販売されるスゥイーツも少なくない。

そんな冬季限定発売の菓子の中で気に入っているものが一つある。
商品は写真の通り。名を"晒よし飴"といい、九重本舗玉澤というお店が製造している。その歴史も大変長く、創世は元禄時代(1688年〜)というから驚きのロングセラースゥイーツだ。

この飴の不思議なところはなんといってもその食感。
どんぐり飴やべっこう飴のように中が密になっておらず、口に含むとジャキっと割れて、サリサリと崩れ熔けていく。
極細の飴の繊維が何層にも折り重なって、ウェハース状ともハニカム状とも違う霜のような構造で固形が形成されるそれは、羽のように軽く、弱く、極めてもろい。
もちろん、その繊細さゆえ飴の個包装は不可能であり、商品をオーダーすると缶一杯の微細な落雁粉にそっと埋められて大事に大事に届けられるのだが、そんな風に手元に届く真っ白な飴の芸術品は、日本茶はもちろんコーヒーや紅茶にも良く合う。飴そのものが非常にサッパリとしたキレのある味をしているので、何とでも相性が良いのかもしれない。

これまでの"飴"の常識を完全に覆すこの食感。そしてこの美しさ。
海外スゥイーツのような派手さはないが、飴というシンプルな菓子だからこそ日本の伝統的手仕事の凄さや、いわゆる匠の技の力量に感心せずにはいられない。

今やどこでも手に入るケーキやクッキー・スナック菓子も良いが、たまにはこんな"本当に上質なお菓子"を味わってみるのはどうだろう。いつものお茶の時間も雰囲気が変わり、意外に良い気分転換になる。…とはいえ、常時入手困難がちなアイテムなので、自分だけで楽しむには少しもったいないような気がしないでもない。

まぁ、これからの季節なら、ちょっと珍しい年始の"お持たせ"等として活用するのが、結構ふさわしいのかもしれない。

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《九重本舗玉澤 晒よし飴 /  3,625円》
↑製造販売は10〜4月限定です

《ミニサイズの霜柱/こっちは形状が少し違う / 1,470円〜》
↑霜柱は京都駅前で取り扱っている店があるとかないとか…。