【ティッシュ】ボックス要らずのティッシュリング

041120toro.jpg少し前に"男のティッシュ"という微妙な商品がテスト発売された。
通常商品より少し大判だったか厚手だったかで作られたペーパーそのものにはさして興味もなかったが、箱の格好良さだけは羨ましかった。

スーパーで5個ワンパック販売されているような箱ティッシュのボックスデザインは、企画モノでも無い限り大抵が上品系のファンシーキュートデザインだ。
これらには室内で悪目立ちせず、またその中で商品名を品よく目立たせるという高等技術をクリアした全くもうすごいデザインのモノが多い。
ただ、その素晴らしいデザイン達が自分の趣味と合うかどうかという点については別の話である。たまに『なんだこれ!ティッシュのくせにすごい格好良い!』というアイテムを見かける時もあるが、貧乏庶民における生活消耗品は特売が最優先。チラシの目玉商品の範囲で、それらと出会う事は容易ではないのだ。

その問題をクリアする為に存在するのが別売りティッシュケースカバーである。皮に金属、籐製品…自分好みのカバーをカパリ被せば、ファンシーボックスも納得の佇まいに秒速チェンジ。嗚呼素晴らしきかなティッシュケース…!…というのが私の暮らしの知恵の全てだったのだが、もっと抜本的な発想を持つアイテムを見つけてしまった。

それがこのアイテム《トロ ティッシュリング》。リング一本の潔い奴だ。
使用方法は極めて簡単。ファンシーな箱ケースからティッシュを取り出しリングを置けば、金属の重みで紙の束は固定され、またリングからは上手い具合にティッシュが引き出せるという。

なんとも単純かつ明快な仕組み。
隠さず取り去るという逆転の発想が面白く、また、きっちり整えられた紙の断面も、白く美しいではないか。
これはもう、嬉しくなるようなアイデアの勝利だ。

箱から出したティッシュを見ると、私としてはその昔、祖母宅のトイレで見かけた"ちりがみ"(ロール状でも箱ティッシュでもない、トイレ紙積層型のアレ)を思い出さずには居られないが、こういうタイプのトイレ紙なら現代の水洗式にもウエルカムかと思われる。

まぁ、ホコリや衛生面的にはよろしくないのだろうが、物欲をチクチク刺激するシンプルで珍しいアイテムには間違いない。

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《トロ ティッシュ・リング / 2,800円》