【文具】クシャ繋がりの図面ウエイト

041216paper.jpgクシャクシャつながりで、出来たてホヤホヤのMoMA日本語サイトからピックアップ。

これは、おそらく青焼きを丸めたものなのだろう。青焼きとは、主に校正用の図面を差す。
前職では、建築図面に手を入れたり図面そのものを焼く事も多かった。半透明の大きい用紙にプロッターから絵を出力し、それを専用のコピー機に通す。コピーは確か感光式で、刷り上がった用紙には独特の酸っぱい匂いが染みこんでいた。
職場ではこんなに小さなものはあまり扱わなかったが、失敗した用紙をぐしゃぐしゃに丸めると、確かにこんな様子になった。

で、これが何なのかという事なのだが、"困ったことに"ペーパーウエイトらしい。
というのも、ペーパーウエイトという代物は昔から雑貨店でよく見かけるし、思わず手が伸びてしまう良いデザインのモノも多い。ただ、どう知恵を絞ってみても自分の生活には取り入れるスキが無く、毎度くやしい思いをしているのだ。
ペーパーウエイトというからには"紙の重し"として使うのが本来なのだろうが、屋内のデスクで仕事をしている限り突風に書類が煽られるという事はまず無いし、書道の趣味も無いので半紙を押さえる必要もない。
最終手段として、窓際の自宅デスクで何らかの書類を押さえておく用途というのが挙げられるが、その上を雷鳴のごとく駆け抜ける生き物と同居している私には、かなり現実的ではない用途だと言える。特にこんな不安定なデザインのモノならなおさらで、エキサイトしたネコに蹴飛ばされて役目を終えるのがオチだ。

しかしこの"計算され尽くした いい加減なライン"には、下のゴミ箱同様とても惹かれるものがある。メモや新聞のタイプもすこぶる良い。
ビニールシートにシルクスクリーンで印刷しているという事なので、ひょっとすると全体的に柔らかいアイテムなのだろうか。そっとこじ開けて図面の全面を見てみたり、中のおもりを取り出してみるのもきっと愉しいだろう。

もはやペーパーウエイトとは何ら関係のない楽しみ方になっているが、そうしてでも手元に置きたいと思える何かが"計算されたクシャクシャグッズ"にはある。
用途が見つからないので自分で買う事はないと思うが、人に貰いたいアイテムとして、脳内欲しがりリストに書き加えておきたいアイテムだ。

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《ペーパーウェイト / ブループリント / 2,415円》