【テープカッター】フェラーリエンジンで切るテープ

041207tape.jpgフェラーリのパーツを使った様々な文房具やインテリアがある。
今回は手持ちからテープカッターをご紹介。

このカッターを手に入れたのは5年ほど前のオークション。
特にF1好きであるとか車好きだ等という購入動機ではなく《F1のエンジン、しかもアルミ削り出しパーツ!…なのに、なんでかセロテープカッター》という気の抜けたオチに負けて入札を決めたのだ。
結局、かなり競り合った末に無事落札出来たわけだが、たまたま出品者が近所だったこともあり、商品は手渡しで受け渡される事になった。

受け渡し当日。
『いやあこれ、珍しいものですし、郵送時に傷付けちゃだめだと思って…、あ、これ金属磨き液です。専用の布もつけておきますのでまた使ってください!いいですよね〜!フェラーリ!僕も大好きなんですよ!!!』
出品者の熱い生フェラーリトークは止まらない。車の魅力について語る彼の目はもう少年の潤んだソレだ。変わって私と来たら『いちびり買い』しただけなので、気の利いたフェラーリ小咄を披露する事もできない。
暫くやりとりを交わす間に私の半端者っぷりがようやく出品者にも伝わったのか、彼の表情からみるみる輝きが消えた。同時に下がり出すテンション。マンションのエントランスに流れる気まずい空気が、私の肩に重くのし掛かる。外はもう、木枯らしすさぶ冬。

そんな悲しい思い出を持つアルミのテープカッターだが、形はとてもかっこいい。
机に映えるし、テープをくるくる巻き出す時の感覚がなんとも言えない気持ちよさ。その心地良さたるや、テープを一気にビビーっと全部引っ張り出してしまいたくなる程。

ただ、難点が一つ。
テープカッターの心臓部とも言える《カッター》が非常にお粗末で、ギザギザ部分がほとんど機能していない。おまけにそのカッターの支えはグラグラ。
これはネジが緩んでいるとかそういう問題ではなく、単純に構造的な欠陥だろうと思われる。強度不足。
本体そのものには充分な重量があるので本来は片手でピッとやれるはずだが、これではテープカットの度に両手で支えてやらなければならない。
あのフェラーリ文具がこの程度とは…と正直閉口したし、実際、利用時には毎度面倒を感じている。

まぁ、台座部分にシリアル番号が入っているようなアイテムなので本来は観賞用かコレクション用の商品なのかもしれないが、デザインは使えてナンボ!がポリシーの私としては、いささか残念な結果に終わってしまった因縁の文具、それがこのフェラーリテープカッターなのである。

…ネットショップでの買い物は商品を手に取れない分、こういう失敗も少なくない。
私に言われるまでもないとは思うが、皆様もどうかご注意を。

  • -

《フェラーリテープカッター/20,000円位〜》
ヤフオクではもっとお安かったです。
実用性はさておき、インテリアにはおススメです