【ストラップ】恥ずかしくない携帯雑貨

041129strap.jpg

本棚と携帯ストラップは良く似ている。
そこにぶら下がるあれこれが、持ち主の性格や趣味趣向を的確に表している気がしてならないのだ。いわば、自分の分身か。

そんな事を常々考えているものだからストラップには割と真面目な対応をするよう心がけているが、いわゆる【大人のグッドデザイン】と呼べる良いストラップにはなかなか出会う事が出来ない。

キャラクターモノやアクセサリー色の強いちびっ子〜女子向けのアイテム、地方のおみやげ経済を支え、なおかつ信仰や歴史を重んじる傾向のある人向けの伝統工芸もの。ライト付きや静電気除去加工が施されている多機能型…。

市場に出回るストラップは、これらが9割を占めるのではないか。
更に、その残りの1割からブランドロゴや名前に頼らず、見た目も素材も落ち着いたストラップを探し出すのは、本当に至難の業なのである。

至難の業ゆえ、私も長らくいい加減なストラップ生活を営んでいたが、そんな折にとうとう発見したのがこのストラップ。
手触りが心地良いこの革製のストラップは、シンプルデザインでありながら小声で自己主張しやすい12色展開。
本体はツヤ有りと無しの2種類の皮が貼り合わされ、カラーの雰囲気に合うテクスチャ面がそれぞれ表になっている。いい加減な扱いをされがちな付属の留めヒモも、きちんと本体と同じ色に染め分けられ、全体のバランスを崩さない。
更に特筆すべきはその金具。
精密切削加工を施されたアルミのそれは、銀モノフェチにはたまらない素材感だ。
かくいう私もぶっちゃけ、皮より色より、この金具に惚れて買ったといっても過言ではない。

美しいカラー展開はカラフルな携帯灰皿でおなじみ、ABITAXのオハコ。
渋好みからPOP好きまで、きっと12色の中に好きな色が見つけられるはずだ。


なお、今では雑貨屋で見かける事も多くなったこのストラップ。私が購入した当時はとあるネットショップの独占販売状態で、欲しい色は再入荷まで1月ほど待たされた。
ようやく手元に届いたそれを大喜びで使う私なのだったが、たったの4日間で携帯電話もろとも紛失してしまった。

こうして笑って記事にできるのは、1年たってようやく悲しみを乗り越えた証だと思う。

  • -

《見所は留め金の裏とパッケージ。抜け目なきグッドデザイン! / 1,680円》

  • -

よかったら、久々に押してみて下さい。